2009/04/08

遠くの実車と近くのミニカー。-ミニチュアを考える。

木型を修正しました。元の木型は少々寸胴気味だったので、メリハリを付けてスタイリッシュに変身・・・してるはず(^^ゞ 若干スリムになったので、丸味を帯びた可愛げは薄れましたけど、でもまぁ良い形にはなったと思うので、修正はこれにて終わり。
反対側の足(右足)の木型を削り始めようと思います。

ところで、人形の靴はミニチュアの靴でもありますが、ミニチュアには「スケールモデル」と「ディスプレーモデル」というのがあります。(専門的には違う言い方かもしれません。)

 簡単に説明すると、前者はその対象物を、任意の縮率で忠実に縮小したもので、後者はその対象物の特徴を一層引き立てるように、デフォルメが加えられているものです。

例えば、デパートの屋上から地上の自動車を見た時のそれは、(実際に縮小した訳ではないが)スケールモデル的な見え方をしていて、自動車は思いのほか四角い箱のように見えます。
一方で玩具売り場にあるミニカーの類は、ディスプレーモデル的な見え方をしていて、より実車に近い雰囲気を持っています。

何故そう見えるのかについては割愛しますが、つまりは、人形靴は人形が履いた時にどう見えるのかが、ある意味勝負でもあるので、いくら精巧に作りたいと思っていても、それを忠実に縮小するにとどまらず、靴の特徴を引き出すようなデフォルメを加えることが、とても大事なんじゃないかと僕は思うのです。

今回の木型は、その点も踏まえて修正したつもりです。
頭の中では、一応のイメージは出来上がっていますが、果たしてそれが靴に再現出来ているのかどうかは、今の段階ではまだ分かりません。
そういう意味でも今回の靴は、完成がちょっと楽しみだったりするんですねぇ(^O^)/
今日は少々理屈っぽくなりましたけど、これにて。

いつもの海からみた夕日。

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