ヒールの高さに重ねた革を、意匠の通りに削り出す。そう作られるスタックヒールを人形靴でも標準採用。 靴のヒールを作っている。 厚味のある固いヌメ革を、重ね合わせて作っている。 靴作りではこの重ね合わせのことを、積み上げ(または積み込み)といい、そう作られるヒールのことを、積み上げ(積み込み)ヒールとか、スタックヒール(stack heel:積んだヒール)と呼んでいる。 出来上がりの見た目や固い質感から、靴のヒールは木で作られているという勘違いも時にあるけど、実のところ正体は、革の積み上げなんですね。(木製ヒールもあるにはある) ≫ 続きを読む
ソコソコのコダワリ。 靴底の厚みを検討中。 作ろうとしている靴の性格を考慮して、それに見合った靴底の仕様を考える。 男らしい、女らしい、カワイイ、幼い、大人っぽい、クラシカル、カジュアル等など、その他諸々を靴の性格と称している。 ≫ 続きを読む
魅惑のヒップライン。担当は月型(つきがた)。 靴の踵(かかと)には芯材が入っている。 半円形の芯材で、お月様のような形なので月型芯。 或いは単に月型(つきがた)や、カウンターと呼ぶことも。 踵が固く補強され、同時に保型も担う。 魅惑のヒップラインを出せるのも、この月型のおかげだ(笑) 可塑性のある革を、望む形に立体化して使う。 人間用の靴と一緒。 ≫ 続きを読む
フリンジやキルティータンの短冊を、丸まらないよう作るには。 フリンジやキルティータンなど、靴の装飾に短冊を取り入れることは意外とある。それら短冊の類を作る際は、バラバラに切り込まず、筋が付く程度の浅い切込みだけを入れるのもひとつの方法。ウインナーのタコ足みたいに、クルクルと先端が丸まるのが嫌な時に使える豆テクニック! ≫ 続きを読む