
前回からの続きで言うと、アッパー(靴の上半身)を縫製→靴木型へ釣込み(=アッパーを靴木型へ密着させる作業)→厚味や形状を整えた、靴底用の固い革を底面に貼り付け。(←今ココ)
ブログのことを忘れていたのは内緒にしつつ、今日は靴底の底面を仕上げます。
靴底の制作工程は、形通りに切り抜いた革を、底面に貼り付けて終わりではありません。
そこまで済んだら最後の仕上げ、底面の見栄えを整える為に磨きを入れます。
その準備として、まず最初に革のツルツルした面(銀面という)を、均一に紙ヤスリで削ります。
あまり強く擦ると傷になるので、優しく優しく。でもしっかりと表面を削ります。
紙ヤスリの番手は#80番から始めて#400番位まで。
磨き切らずに少し起毛した状態で止めます。(画像右側)
そこまで来ると、革表面の汚れも落ちて、ひと皮むけた綺麗な一面が表れているはずです。
その後は処理剤を表面に塗って、ひたすら磨く、磨く、磨く。
僕は処理剤の代わりに、天然のフノリを煮込んで濾した物を使っていますが、同類の効果があるケミカル品も市販されていますので、それらを使うのも良いでしょう。
磨き終わって艶々になったのが画像の左側。
画像だと分かりにくいですが、(というかほとんどわからない?)自然な光沢が美しく、とても綺麗に仕上がりましたo(^o^o)(o^o^)o
最後に熱したコテを使って、専用の蝋を解かしながら革に浸み込ませ、そしてまた磨く、磨く、磨く。
いつまで磨くんだよ!(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ
っとなったあたりで、ようやく完成です(笑)