SD17の靴木型が出来上がりました。
先回作った幼サイズの木型と比べると、足長(踵から爪先までの寸法)で約二倍。木型の状態で約9センチなので、靴になる頃には10センチ位になるでしょうか。ちょっとしたベビーシューズにも迫る大きさですね。人形は手元にいませんが、靴の大きさから察するに、だいぶ大きな個体なんだろうと想像します。
大きいということはまた、重量もあるということです。
つまりは倒れた時の損傷も大きいだろうと予想もされます。
故に人形靴職人の立場としては、より接地の安定した靴を作らなければならない。そういう所へ意識は向かうのです。
人形靴なんて、靴の形になっていればそれで良い。
とは思っていませんし、そんな程度の靴には全く興味がありません。
見た目も大事だけど中身も大事。余程のイケメンでない限り、性格も良くなければモテないのと一緒です。 むしろ、中身あってのイケメンとさえ思います。
閑話休題。
靴木型の設計というのは、形や大きさだけではなく、安定感といった性能面も当然考慮して行います。 そういった性能を持たせた上で、見た目を追求する。というのが順序として正しいと思うのです。
そして実は、優れた性能を持っている物は、見た目にも美しいのが世の常だったりもします。靴に限りませんね。
SD17は背も高くイケメン揃い。
そんな君たちに追随すべく、かっちょエエ靴を作るべく、せっせ、せっせとホコリにまみれて、れんさん木型を削りましたよ。
本日これにて。