2011/07/10

人形靴 オーダーメイド |セキグチ プランタン 前編。

特徴的な瞳を持つことで知られる、セキグチ製抱き人形のプランタン。誕生は実に古く、若そうに見えて(←当たり前) 御年35歳を迎え、一部コレクターの間では、幻の人形とまで称されているらしい。
この人形が不思議なのは、見る人の心情を読み取るかの如くに、表情を変えて見せるところだ。 つまり、楽しい時には笑っているように、落ち込んでいる時には悲しんでいるように、見る人の、その時の心情に同調した表情を浮かべるのである。 何故そう見えるのかまでは触れないが、人形と会話をする上では大事な要素。そんなふうに僕なんか思ってしまうのですよ。

ご縁があって、このプランタンの靴を作ることになった。
このブログを見つけて下さり、メールをくださった方からのご依頼だ。
早速採寸から始めるに当たり、遠いところを人形を連れてお越しいただいた。
子供の頃から大事にしていたというお人形。
一緒に遊んだ面影が、あっちこっちに残っていた。

靴は新調しても、この面影は引き継ぎたい。 その時初めて見た人形を前に、僕はそんなことを考えていた。
「花柄のワンピースは新調したばかり。だけども合わせる靴がなくて・・・。」
僕の出番がやって来た!(^―^) 暫くお話しをしている内に、頭の中では靴のイメージが出来上がっていた。
『人形靴 オーダーメイド |セキグチ プランタン 後編。』 へつづく。

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