2014/09/30

チャームポイントはお尻です。― ミニチュア靴だからこそ、細かいディテールを端折らないのが自分流。

* 靴の意匠:デッキシューズ
* 靴の種類:短靴
* 主要素材:牛革他
* 靴の概寸:約45mm
* 対象人形:スーパードルフィー® 幼サイズ (ボークス)

小さくても存在感のあるトリコロールカラーは、デッキシューズの定番色のひとつ。
自己主張が強いので、それを生かせばコーディネイトが楽しくなる!

手縫いのステッチと平行して山脈が出来るのが特徴の拝みモカ。尖った盛り上がりが、拝む時の手と手を合わせるその形に似ていることからそう呼ばれる ((( >人<; ))) オ・ネ・ガ・イ
縫い代がとても狭く、糸を運ぶ力加減を誤ると千切れてしまう。制作者にとっては難所ではあるけれど、デッキシューズらしさを表す大事なポイントでもあるので外せない。

靴のお尻にヒールキッカー。
本来の用途は足を引っ掛けて靴を脱ぐためのもの。デッキシューズは船の上で履く靴なので、濡れた靴を手を使わずに脱げるよう考えられた。
それはともかく、デッキシューズのチャームポイントのひとつだ。なのでたとえ靴は小さくとも端折ることはしない。ミニチュアだからこそ細かいディテールは大事。
履いたドールの後ろ姿にキラっと小技が光るはず。

こんなサイズで作っています。
今まであえて比較対象物を置かずに撮影してきましたが、リクエストがあったので今回より載せることにします。

この靴の画像をもっと見る。≫


▼制作後記▼
今回はスーパードルフィー®系でいうところの幼サイズで制作しました。
僕の作るドール靴では最小の部類です。
その最小サイズで、ミニチュア靴としてどこまで細かくディテールを盛り込むことが出来るのか。そういう挑戦をしてみようと思ったのが制作の始まりでした。

大事なのは「どこまで細かく」であって、「どこまで小さく」ではないという点。
たとえミニチュアでも、絶対的な小ささは結果ではあっても、目的にはしない派です。そこに拘るあまり、大事なことをすっ飛ばしてるミニチュア靴は、もはや靴ではなく、靴を模した革小物。 その違いを靴で示そうとする自分の小煩さがちょっと嫌だったけど、出来上がりにはまぁ満足しています(^-^;A

実のところ納品時にはもう一歩進化させたマイナーチェンジ版をお届けしていますので、ご依頼中の方はお楽しみに。

本日これにて。

▼追記▼
ご感想をいただきました!別記事を書きましたのでご覧ください。
●感想その1
「『オシャレは靴からって、本当なんだな・・・』 というご感想をいただきました。永久保存決定!( ̄^ ̄)ゝ」

●感想その2
「『お靴は想像以上にちゃんと靴で…』― SD 幼サイズ デッキシューズのご感想&着用画像をいただきました。」

▼追記(2016/4/24)▼
赤×白×
イタリアントリコロールカラーのご依頼をいただきました。

この靴の画像をもっと見る。≫

最近の投稿

▲ページトップ