2014/08/20

芯の通ったしっかり者は、ハイヒールでも姿勢よし!

普段は目にすることなど殆ど無いけど、靴底の内部にはシャンクバネ(または単にシャンク)と呼ばれるパーツが仕込まれています。
シャンクバネは「踏まず芯」とも呼ばれ、ちょうど土踏まずから踵にかかる部位の補強を担っています。
靴に体重がかかっても、靴底が歪んだり折れ曲がったりしないのは、シャンクバネが強靱に体重を支えているからなんですね。
まさに縁下の力持ち。そんなパーツがシャンクバネです。
以上、人間用の靴のお話でした。

一方、ドール靴にもシャンクバネは必要なのかといえば、殆どの場合は必要ないと思われます。
特に市販のドール靴などは、靴底の素材がゴムだったり、キャストや樹脂だったり、そこそこ固い素材が最初から使われていることが多いので、わざわざシャンクバネを使わなくとも強度はそれなりに確保されています。(靴底そのものがシャンクを兼ねている。)

駄菓子菓子、
僕の作る靴の多くは革底です。
靴底用の特に固い革を使っているとはいえ、もともと小さい靴なので、靴底をその大きさに合わせて作ると、どうしても革は薄くなってしまいます。
それでも形は保たれますが、今回はヒールが高いので、万が一の型崩れに備えてシャンクバネを入れることにしました。

といってもドール靴用のシャンクバネなど売っているわけがありません。
よって、無いものは作るの精神に則り自作します。
材料は釘。適当な長さの釘を叩いて潰し、任意のカーブに曲げたものを、コンロで焼入れして強度を出す。
かくしてドール靴用シャンクバネとして制作しました。

無ければ無いで何とかなるものを、やっぱりひと手間かけたくなる訳は、



靴の姿勢が良くなるからです!
(# ̄^ ̄)ドヤ!w


【参考】 このサンダルの完成品は、
『静かに輝くビーズの飾りをちょこんとつま先に乗せました。― オリジナルドール向け特注ハイヒールサンダル完成! 』

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