2014/02/11

革を漉く。貼り漉き、折り漉き、斜め漉き。

革を漉き(すき)ました。
漉きとは革を削いで厚みを薄くする作業のことです。
前回の裁断時にやった漉きは、ベタ漉きといって全面を均一の厚さにするのが目的でした。今回は均一にではなく、先端へ向かって徐々に薄くなるように、端の部分だけ斜めに漉きを入れました。
組立の際に革同士が重なりあう箇所がありますが、その部分が不必要に厚くならない様に調整するのが主な目的です。

革が重なり合う箇所というのは、例えばパーツ同士を貼り合わせて、後にミシンをかける所や、パーツの端を折り込む(レザークラフト的にはヘリ返し)ような所です。
前者の漉きを貼り漉き、後者を折り漉きと呼び、総称して斜め漉きということもあります。どれもそのまんまですね。(笑)

特に折り漉きは、施さずに折り込んでしまうと、材厚は倍になってしまうので、ぼってりとした雑な見栄えになってしまいます。
作品の見栄えに、仕上がりに、直接影響するので、ここは丁寧に作業しておかないといけません。

余談ですが、革同士を貼り合わせる時は、(多くの場合)ミシンかけの為の仮接着なので、接着力の弱いゴム糊を使います。
革の銀面(ツルツルした面、表側の面)は、接着剤が効きにくいので、銀掻きといって、表面を荒らす作業をしておきます。

本日これにて。
次回は折り込み(ヘリ返し)。

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