だからといって、どこもかしこも頑丈に作れば良いかといえばそうでもなく、その心許なさがミニチュア感や繊細さを醸し出していることも無きにしもあらずです。
相反するようだけど、両立させるには要所毎に的確な対応をすることが大事。
補強すべきは補強すべし。それ以外はらしさを優先。
その辺のさじ加減がドール靴の制作には不可欠なんだと思っています。
以前、ハトメの上手な取り付け方 について書きました。
その補足的な話でもありますが、僕の作るドール靴の殆どは、見えないところでハトメ穴に補強を施してあります。
画像のようにナイロンテープであったり、或いは薄く漉いた革の時もありますが、ハトメ金具の装着いかんを問わず、表革と裏革(裏地)との間に挟むような恰好でテープ状の補強を貼り付けています。
これにより、必要以上に穴が広がるのを防止できるので、ハトメ金具がある場合はその脱落を、無い場合でも穴が千切れにくく、強度的には安定しますね。
外からでは分かりませんが、細かい所まで結構気を配って作ってるでしょ?(笑)
ドヤ顔のまま先へ進む( ̄ω ̄)
この後は裏地を貼ってミシンをかけて、残りのパーツもミシンで縫合。
アッパー(靴の上半身)は出来上がりです。
今頃なんですが、今回はサドルシューズを作っています。
大きい男子ドール、SD17用のサイズです。
本日これにて。