2012/10/27

手作り人形用 特注 ドール 靴 制作中。-靴木型編

人形の足は必ずしも人の足の相似形ではない。
勿論人体模型ではないので、人形の足はそれで良い。だけども靴の話となると少し事情は異なり、そのまま足の形を延長して靴を作ってしまうと、確かに靴にしか見えないけど、なんとなく不格好でバランスの悪い靴になってしまう事が多い。
なので靴木型を設計する際には、足の大きさを考慮することは言うまでもないが、足の形については、見栄えの良い靴のプロポーションに近づけるために、一定の補正をする必要がある。

靴木型の設計でもう一つ重要なのが、人形の性格を考慮することだ。
これは靴デザインにも通じることだけど、デザインの土台たる靴木型の段階で考えておくべきことだ。
例えば同じ足で作るにしても、カワイイのかカッコイイのか、子供なのか大人なのか、控えめなのか派手なのか、様々な性格、或いは人形作者の意図を理解し、それを受け継いだスタイルになるよう靴木型を設計しなければならない。
そこを無視すると、折角カワイイ人形を作っているのに、靴だけ妙に大人だったりと、全体で見た時の不一致感を招いてしまう。つまり、主役である人形のイメージを損なってしまうのだ。

いつも言うことだけど、人形靴は履いた時にどう見えるのかが重要だ。 主役たる人形をどう見せるのかが重要だ。

靴の木型は、靴の設計の一部だ。
靴の形をしていればそれで良い。というレベルの一歩上を行くのなら、やはり靴木型無くしては靴を作れないのである。

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