2010/07/31

SD 幼サイズ の サンダル制作。(2)人形用 靴底 前編

ドール用の靴底の作り方。
サンダルの靴底とはいえ、靴を作る場合と靴底の作り方は同じです。どちらにでも応用できる靴底の作り方なので、ひとつの記事としてまとめておくことにしました。

材料は3.5ミリ厚の革(ヌメ革)で、パーツは本底とヒールの2つです。
材料が手に入りにくいのであれば、DIYショップの靴補修売場などに売っている、ヒール補修用の革 が使えます。それも手に入りにくければ、レザークラフトをやっているお友達を見つけて下さい。それでもダメならメール下さい。 ( ̄◇ ̄;)。。。 (追記:100円ショップのズボン用革ベルトをお使いの方もいらっしゃいました。参考まで。)

1:パーツ裁断。 材料を必要な形に切り出します。この時の注意は、材料に厚みがあるので、裁断面が斜めにならないように切ることです。(革の表面に対して垂直に切る。) また、特に曲線部分の裁断は難しいので、山カーブの場合なら、画像のヒール部分のように、細かい多角形に裁断する方法もあります。(直線で細かく切って曲線に近づける。) いずれにしても綺麗に仕上げるコツは、全体に型紙より1ミリ程度大きめに裁断(荒断ち)しておいて、削りながら形を整えると良いでしょう。時間はかかりますが、それなら出来そうな気がするでしょ?
荒断ちが済んだら、本底のヒールを貼り付ける部分に、ヤスリをかけて面を荒らしておきます。それにより接着剤の喰い付きが良くなります。

2:ヒールの接着。 荒断ちしたヒールと本底を貼り合わせ、ヤスリで形を整えます。接着剤は革用でも木工用でも構いませんが、乾燥が早いのは革用です。というか、そもそも革用接着剤は接着面の両方に塗り、乾燥させてから接着するのが正しい使い方です。取説にも書いてあるはずなので、一度読んでみて下さい。
ついでにいうと、乾いたかどうかを指先で触って確認する人がいますが、そんなこと絶対にやってはいけません! 何故かというと、機能的には指の油が接着面に付いて、接着力が落ちます。それは良いとしても、そもそも革用の接着剤には、トルエンなど有機溶剤が含まれるものが多く、それらは人体にとって非常に有害です。 接着剤が乾燥するというのは、この有機溶剤が蒸発する状態のことを言い、その蒸気を吸い込むことすら人体にとっては有害なことです。(接着剤の匂いで目が痛くなったり、気分が悪くなったりしたことありませんか?) そんな有害物質を直接指で触るなんて、本来は非常に危険な行為なんですね。ついペタペタやりたくなる気持ちはわかりますが、今すぐその癖は直しましょう!小さなことではないので、バカにしないように。

3:靴底の側面加工1 ヤスリで形を整えたら、次はヤスリでついた傷やモケモケと毛羽立った部分を綺麗にします。 紙ヤスリを使う場合、最初は#80番くらいの荒目から始めて、#120→#240と徐々に目の細かい番手に移行します。形を整える作業は上記でもう終わっているので、ココではあくまでも毛羽立った部分のみヤスリ取ります。ゴシゴシ力を入れては、いつまでたってもモケモケが出ますので、力の入れ加減に気を付けます。 最後にヤスリ掛けによって捲れあがった部分をカットして、靴底の土台は完成です。だいぶ綺麗になったのがわかると思います。 長くなりそうなので、今日はココまで。

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