2010/07/21

SD 幼サイズ の サンダル制作。(1)アッパー作成。

ドール用サンダルの作り方。
夏なのでサンダルを作りました。
黄色の方は全長4センチ(幼SDサイズ)、ピンクの方でも6.5センチ(SDサイズ)です。
あんまり小さいので携帯ストラップに作り変えてしまおうかと思いましたが、それはそれとして、先にブログを更新してから考えようと思います。(笑) なんせ、人形靴の作り方ブログですから!
以下にて制作工程のご紹介。

1:パーツの裁断
必要なパーツを切り出しました。
今回使用した革は、ヤギ革の0.8ミリ厚。
(ピンクのサンダルは牛革を使用)
サンダルのサイズが小さくなる程、材料の厚みは無視出来なくなってくるので、材料を買う際には注意が必要です。(どんな材厚であれ、最終的には自分で必要な厚みに調整できなければなりませぬ)

2:中底(なかぞこ)の芯材。
中底とは足が当たる部分のパーツのことです。
ちなみに地面に直接当たる部分の靴底は本底(ほんぞこ)といいます。
材料は1.3mm厚の牛革の床(トコ)を使用しています。床(または床革(トコカワ))とは、革の表面のツルツルした面が無く、肉に近い部位の革のことです。 後述しますが、部分的に溝が掘ってあるのを良く見ておいて下さい。

3:ミシンかけ。
必要に応じて革の端を折り返し、ミシンをかけます。折り返す部分はあらかじめ薄く漉いておきます。漉く(すく)とは革の厚みを薄くスライスするということです。 紐の部分(白い革の部分)は、ミシンのかかるギリギリの幅で革を用意しておいて、ミシンをかけてから細く裁断します。伸び止めのために適当な太さの糸を入れておくこともあります。
中底のパーツは2の芯材を革で包み、接着剤で貼っておきます。 なお、ミシン糸は#30番(#40番でも良い)を使用。 家庭用ミシンでもジーパンの裾上げが出来るミシンならば、糸番手的には縫製可能でしょうが、革は布帛に比べると粘り気があり、針の通りに対して抵抗を感じるはずです。 その辺の問題をクリアできるのであれば家庭用ミシンで縫製できると思いますが、そうでなければ諦めて手で縫いましょう。(リクエストが多ければ、別の機会に手縫い靴でも作りますかねぇ?)

4:アッパーの組立
3で作った各パーツを組み立てます。
2で掘った中底の溝に、各パーツが収まるように接着します。 これは底面が出来るだけ平らになるように配慮したものですが、溝が深すぎると中底の強度が落ちるので、最低でも芯材の厚み1/3は残したいところです。 最後に、これから作る本底との接着の為に、接着面全体をヤスリがけして荒らしておきます。そうすることによって接着剤の喰い付きが良くなります。

ということで、後編へつづく。

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