2013/03/01

靴底は、クビレを効かせて色っぽく。

あまり目に触れることもない靴の裏側。
だからこそ余計に、チラッと見えた時の見栄えを大事にしたい。
靴の底面制作には、そんな秘かなコダワリを持っていて、故に何となくカタチを決めているのではなく、靴のデザインの一部として意図的にカタチを決めています。 分かる人にだけ分かる、とても小さなコダワリです。

靴の裏側、つまり底面のカタチは靴の外郭線でもあり、靴の印象を決める上では大事な役割を持っています。
特にメンズシューズの場合は顕著で、表から(上から)見た時の底面の張り出し具合ひとつで、迫力のある靴にもなるし、華奢な靴にもなる。
さじ加減ひとつで靴の印象をコントロールすることも出来るのです。

底面のカタチを決めるには、どんな性格の靴に仕上げたいのかがまずあって、そのためにはどういうカタチが適切かを考える。 冒頭の意図的にカタチを決めるというのは、そういうことなんですね。

直接目に触れることはあまりなくても、侮ることの出来ない靴の裏側。
靴に存在感があるとしたら、きっとこんなところが発しているんだと思います。

分かる人にしか分からない。
そこが良いところ。

底が良い!(笑)

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